贈り物としての胡蝶蘭

胡蝶蘭は、お祝いに贈られる花の代表格です。会社設立や就任祝い・開店祝いなどのビジネス上の用途の他にも、誕生日祝いなどの個人的なプレゼントとしても人気があります。またお悔やみや選挙花としてもよく目にします。もともと東南アジアなどの熱帯地方に分布する胡蝶蘭は、華やかで気品のある姿や、香りが強くない開花期間が長いといった特長に加えて、その花言葉もお祝いにピッタリなのです。どの色にも共通の花言葉が「幸せが飛んでくる」というもの。

さらに白の場合は「清純」、ピンクの場合は「あなたを愛します」という意味があります。一般的なお祝いの贈り物はもちろんのこと、清純な花嫁をイメージさせる白い花を結婚式に使ったり、プロポーズの時にピンクの花を贈ったり、花言葉に思いをのせて用いるのもロマンチックです。属名のファレノプシス(Phalaenopsis)はギリシャ語のPhalaina(蛾)、opsis(似る)に由来し、花の形が蛾に似ていることにちなんでいます。

しかし日本では、蝶が舞っているように見えることから胡蝶蘭と呼ばれています。日本に持ち込まれたのは明治維新の頃ですが、外国からきた高価な植物として、当時は一部の上流階級の人だけが目にすることができました。現在では品種改良や農業技術の発展により一般的にも広く親しまれる花となりました。それでも、贈り物に使われる花の中では高価な部類に入ります。いざ贈ろうと考えた時に、いくらくらいの価格が妥当なのか、迷ってしまう人も多いでしょう。